ゆる書評:人生が変わるすごい「地理」、サクッとわかるビジネス教養 地政学
前の一週間反省会のときに一応言った通り、なるべく書評を書こうということで今回は角田陽一郎著「人生が変わるすごい「地理」」のゆる書評、というかもはや小学生並みの語彙力で感想を書いていこうと思います。
昨日読んだのは「人生が変わるすごい「地理」」でこの本では「地理思考」を基にして地名や時代の名前、世界情勢について考えていこうとしていました。
じゃあその「地理思考」とは何ぞや?「知っている情報を軸に、それを様々に応用することによって知らないことを推定し、自分の次の行動法に投影する思考法」本書ではこのように定義されています。
…こんな考え方が大事なのは知ってるけど別に「地理思考」でなくてもいいんじゃない?何でここで地理にこだわるの?って思った方が多いのではないでしょうか。僕自身も本を読む前はそう思ってました。しかし、
表紙にこういう図があったので信じてみることにしました。
・地図はホントに正確なのか
メルカトル図法で書かれた地図はご存じですか?名前だけ言われてもわからない方が多いと思うので写真を貼ります
これです。実はこの地図、ほんとは球体の地球を強引に平面に落とし込んだがために北極や南極に行くにつれて面積が大きくなるようになっています。
じゃあ、実際の面積で書かれた地図はどういう地形をしているのでしょうか。
ほー。(自分も初めて見てる)なんか、とても信じられないですね。こんなにアフリカや南アメリカが大きいなんて思いもしませんでした。
そう、これが地理思考の一つ「思い込みにとらわれない力が養える」と部分です。私たちが普段目にしている地図が、更に言うなら物事がほんとに正しいかどうかもう一度精査する必要があるのをこの地図比較がはっきりと示しているのではないでしょうか。
・日本がGDPで二番目にいれたのはなんで?
日本語は戦後の高度経済成長で一時期ながらも世界でGDPが二番目だった時期があります。でも今はもっと下です。なぜ転落したのでしょうか。様々な理由があると思いますがこの本ではその理由を地理的に説明していました。
その理由は「当時の先進国の中で日本は人口が二番目に多かったから」だそうです。もちろん当時の日本の技術力もあったと思います。しかし、いくらいいものを作っても買い手がいなければ消費はされないのでGDPは上がらなかったでしょう。
ここに地理思考の二番目があります。「自分を伸ばす「個性」や「尖り」が見つかる」です。当時の日本は「人口の多さ」という個性がありそれが一つの理由でGDP世界2位まで上り詰めました。今は先進国の様相も変わり日本はその個性を失ったので転落しているのではないでしょうか。
・革命と地理思考
人類が発展してきた数億年の歴史の中で「革命」と呼ばれる自称が二つあります。有名なのは「産業革命」です。蒸気機関ができて大量生産とかが可能になったやつですね。
もう一つは「農業革命」です。この革命がおこるまで狩りで暮らしをしていた人類はどこかに定住することなく狩りのしやすい場所に向けて常に移動していました。けれど、この革命がおこると比較的安定して食べ物が手に入るようになったので人々は定住をするようになりました。
そして今「情報革命」と呼ばれるものが起こっているのです。私たちはこの革命の当事者なので歴史に名が残るとは思っていませんが100年ごとかそのあたりになってくると情報革命として歴史に名が残ると思います。
さて、この情報革命によって私たちは「働く場所が限定されない」ようになりました。その気になれば海外からでも今と同様に仕事ができたりする時代です。ならこんなに地理が関係なくなった時代になぜ地理思考がいるのでしょうか。
これは本に書いてなかったので僕の考えになりますが、地理思考の「思い込みにとらわれない力」が必要になるからだと思います。この力が情報革命の時代のあなたに思いもしなかった発見を与えてくれると思います。
最後に本書を読んで思った僕なりの「なぜ地理思考と呼ぶのか」についての理由を書いておきます。
それは、「現代社会、歴史、政治・経済といった分野すべてとつながりを持てる代表的な分野が地理だから」だと思います。近年では歴史地理学や地政学といった「地理と○○」を融合させた学問が多く見られます。
…っていう良い感じで地理思考と呼ばれる理由を見出そうと思ったけど見いだせずさらには集中の糸も切れました!要するにな!いろんな学問とつながってるから地理はいるんだよ!だから地理思考なんだよ!これでいいだろ!これで納得してくれよ!